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幼少児期に卒業すべきだった心理的...

ペプロウは言います。
「病気というものは過去の経験に発しているが看護婦の患者に対する関係の中で現在再現されている感情を伴って経験される出来事なのであるから、看護婦一患者関係は看護婦にとって患者が幼少児期に卒業しえなかった心理的課題を完結するように援助する好機であると考えられる」。
まさに患者は過去において十分に成長できなかった段階の人間関係を「転移」するわけです。
そして看護婦一患者関係において、患者はもう一度心理的発達をやり直すわけです。
幼少児期に卒業すべきだった心理的課題とは、ペプロウによれば(1)他人を頼りにすることの学習、(2)欲求充足を延期することの学習、(3)自己を確認すること、(4)参加の技術を育てること、の4つです。
これらの心理課題は(1)が0~1歳の乳児の段階、(2)と(3)が1~6歳の幼児の段階、(4)が~14歳の学童・青年の段階で、本来果たすべきものだと、ペプロウがみなしていたことがわかります。
サリヴァンは、患者を物のように距離をとって客観的に観察するのでなく、患者へと係わっていくことで、そこで患者がつくろうとする人間関係から、患者の過去の問題のあった人間関係を明らかにしていこうとしました。
ペプロウも看護研究の方法として、この「関与しながらの観察」を含ませているのはその影響です。
ここには現在の数量的研究とは違う質的研究のあり方が示唆されていると言うべきでしょう。


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